アオザイブライダル

日本人がベトナムに移住するには|ビザ・生活費・結婚した場合

「いつかベトナムに移住してみたい」「ベトナム人の女性と結婚したら、ベトナムで暮らせるのだろうか」。ベトナム移住を考え始めると、ビザや生活費、日本での手続きが気になる方もいます。

結論から言うと、日本人がベトナムに移住するには、目的に合う査証と一時滞在カードで在留する形が基本です。ベトナム人と結婚した場合は、配偶者向けの区分で在留できる仕組みがあります。ベトナム移住は、在留の資格・仕事・生活費・日本側の手続きの4つを順番に確かめると準備しやすくなります。

この記事は、まだお相手がいない独身の日本人男性に向けて書いています。

書き手は、ベトナム・ホーチミンに常駐するアオザイブライダルの仲人です。日本人とベトナム人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の婚活をお手伝いしています。

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ベトナム移住の条件は「何の資格で住むか」で決まる

ベトナム移住の条件は、短期滞在のビザ免除で入るのか、目的に合う査証を取るのかで大きく変わります。

ベトナムに長く住むには、観光の延長ではなく、住む目的に合った在留の資格が必要です。まずは短期滞在と長期滞在の違いを押さえましょう。

45日以内の滞在はビザ免除の対象

外務省の海外安全ホームページでは、有効な旅券を持つ日本国民は、45日以内の滞在なら査証の取得が免除されると案内しています。条件は、入国時に旅券の有効期間が6か月以上あることなどです。

同じページでは、査証免除で入国した場合、原則として滞在期間の延長は認められないとしています。下見の短期滞在には使えますが、移住そのものには別の査証が必要です。

長く住むには目的に合う査証と一時滞在カード

ベトナムの外国人の出入国・在留に関する法律では、入国の目的ごとに査証の区分が決められています。主な区分と、法律の原文で確認できた期間を表にまとめました。

住む目的在留の形法律上の期間
短期の下見・観光査証免除(日本国籍)45日以内
短期の下見・観光電子査証(EV)90日以内
ベトナム人の配偶者として住む親族向けの査証(TT)1年以内
TTで住み続ける一時滞在カード(TT)3年以内

表のとおり、電子査証は長くても90日以内のため、移住の手段にはなりません。長く住む場合は、仕事や家族など目的に合う区分で在留することになります。

入国後に目的を切り替えるのは原則できない

外務省の案内では、査証を取って入国した場合も、一部例外を除き、入国後に滞在資格を変えることは原則できないとされています。資格の変更が必要な場合は、一度出国してベトナムの在外公館で査証を取り直す必要があります。

移住を決めたら、どの区分で入国するかを先に確かめておくことが大切です。観光で入ってから現地で切り替える前提では、計画が狂うことがあります。

ベトナム人と結婚してベトナムに住む場合の在留

ベトナム人と結婚してベトナムに住む場合は、ベトナム国民の親族向けの区分「TT」で在留できる仕組みがあります。

結婚を考えている方にとって、配偶者としてベトナムに住む形は現実的な選択肢のひとつです。在留の流れを順番に見ていきましょう。

TT査証は配偶者・親・子どもの区分

ベトナムの出入国管理の法律では、TTはベトナム国民の父母・配偶者・子どもである外国人に発給する区分です。家族とともに暮らすための区分で、TT査証の期間は法律上1年以内とされています。

TT査証を持つ人は、同じ記号の一時滞在カード(thẻ tạm trú)の交付を受けられるか審査されます。法律の原文では、TTの一時滞在カードの期間は3年以内です。

一時滞在が続けば永住の規定もある

同じ法律には、ベトナムに定住するベトナム国民の配偶者が、永住を申請できる規定もあります。条件には、合法な住まいと安定した収入があることが含まれます。

あわせて、ベトナムに3年以上続けて一時滞在していることも条件とされています。必要書類や審査の細かな運用は、申請前に出入国管理当局の最新の案内で確認してください。

ベトナム人の配偶者は労働許可が不要な扱い

ベトナムの労働法(2019年)第154条8項では、ベトナム人と結婚してベトナムに住む外国人は、労働許可の対象外とされています。ベトナム政府のサイトに掲載された内務省の回答で、条文の文言を確認できます。

同じ回答では、政令219/2025号により、就労開始予定日の少なくとも3営業日前までに管轄機関へ通知する必要があると説明されています。対象外でも手続きが不要になるわけではない点に注意しましょう。

結婚の手続きと在留の手続きは別

在留の資格は、結婚の手続きが終わったことを前提に申請します。結婚そのものの流れは、ベトナム人との結婚手続きで紹介しています。

日本とベトナムのどちらに住むかで迷っている方は、国際結婚でどっちの国に住む?で6つの観点から比べています。在留の申請は、行政書士など在留手続きの専門家に相談すると安心です。

ベトナムで暮らす選択肢も含めて、結婚後の生活を相談したい方は、仲人が状況を伺います。

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ベトナム移住で仕事をどうするか

ベトナム移住では、現地で働くのか、収入の柱をどこに置くのかを先に決めておく必要があります。

住む資格と働く資格は、セットで考える必要があります。仕事の形によって、必要な手続きが変わるためです。

労働目的の入国には労働許可が必要

ベトナムの出入国管理の法律では、労働を目的に入国する外国人は、労働法に基づく労働許可を持つ必要があるとされています。現地の会社で働く場合は、勤務先と手続きを確認しておきましょう。

外務省の海外安全ホームページでは、観光目的の査証で入国した人が働くと資格外活動になると注意しています。罰金は1,500万〜2,500万ドンが科される場合があるとされています。

日本の仕事を続ける場合も確認が必要

日本の仕事をリモートで続けながらベトナムに住む形を考える方もいます。在留の区分や税金の扱いは働き方によって変わるため、税務署や税理士などの専門家に確認しておくと安心です。

ベトナム人の配偶者として住む場合も、仕事を始める前の通知が必要です。家計の柱をどうするかは、移住を決める前にお相手と具体的に話し合いましょう。

ベトナム移住の生活費の目安

ベトナム移住の生活費は、現地の平均月収と品目ごとの物価を目安に、自分の暮らし方に当てはめて考えます。

生活費は、住む都市や住まいの種類、外食の頻度で大きく変わります。公的な統計と既存記事の目安を手がかりに、家計の感覚をつかみましょう。

現地の平均月収は約5万7,000円

ベトナム統計局によると、2026年1〜9月の働く人の平均月収は910万ドンでした。2026年10月19日のレート(1円=159.42ドン)で、約5万7,100円です。

都市部の平均月収は1,070万ドン(約6万7,100円)でした。地域Ⅰの最低賃金は月531万ドン(約3万3,300円)です。数字の詳しい内訳は、ベトナム人の平均月収で紹介しています。

品目ごとの値段は物価の記事で確認

ローカルの店のフォーは1杯約250〜400円が目安です(2026年6月時点)。一方で、円安や現地のインフレで、以前ほど安く感じにくい面もあります。

品目ごとの値段は、ベトナムの物価にまとめています。日本食や輸入品の多い暮らし方を選ぶと、生活費は現地の平均より高くなります。

医療と交通の備えも生活費に含める

外務省の海外安全ホームページでは、入院治療や国外への患者の移送には高額の費用がかかるとしています。費用をまかなえる保険への加入が強くすすめられています。

運転についても注意が必要です。外務省の案内では、日本の運転免許証はベトナムの免許証に切り替えないと、現地で運転できないとされています。

日本を離れる前にする手続き

ベトナムに移住する前には、住民票の転出届・健康保険・年金・在留届の4つの手続きを確認しておく必要があります。

日本側の手続きは、住んでいる市区町村や加入している制度によって窓口が変わります。主な手続きを表にまとめました。

手続き主な窓口ポイント
転出届住んでいる市区町村1年以上海外に出る場合に必要(大阪市の例)
国民健康保険市区町村の保険担当転出時に資格確認書を返す
国民年金市区町村・年金事務所海外居住中は任意で加入できる
在留届在ベトナム日本国大使館・総領事館3か月以上滞在する場合に提出

4つの手続きは、出国の前後で期限が異なります。出国の日が決まったら、早めに市区町村の窓口に確認しておきましょう。

転出届と国民健康保険

大阪市の案内では、海外に1年以上出る場合も、転出の届出が必要とされています。国民健康保険に加入している方は、転出時に資格確認書を返すよう案内されています。

細かな扱いは自治体ごとに違うことがあります。住んでいる市区町村の案内で確認してください。

国民年金は任意で加入できる

日本年金機構によると、海外に住むことになった方は国民年金の強制加入の対象ではなくなります。日本国籍の方であれば、任意で加入を続けられます。

任意加入の手続きは、出国前なら住んでいる市区町村の窓口で行います。将来の年金額にも関わるため、出国前に検討しておきましょう。

在留届はオンラインで出せる

外務省の案内では、ベトナムに3か月以上滞在する方は「在留届」を提出するよう求めています。緊急時の安否確認などに使われ、日本出発の3か月前からオンラインで出せます。

あわせて、ベトナムでは滞在する場合に管轄の公安へ滞在登録が必要とされています。ホテルに泊まる場合は施設が行いますが、住まいを借りる場合は家主などと確認しておきましょう。

ベトナム移住を考える前にふたりで確かめたいこと

結婚を機にベトナムへ移住するなら、交際中から住む場所と仕事の見通しをふたりで話し合うことが大切です。

移住は、制度の条件を満たせば終わりではありません。ふたりが納得して暮らせるかどうかが、移住を決める一番の基準になります。

当相談所の女性会員の住まい

当相談所の女性会員では、ベトナム在住の方が335名(18.7%)、日本在住の方が1,459名(81.3%)でした。母数は掲載中の会員1,795名で、2026年9月5日時点の集計です。会員の集計は登録値をまとめたもので、紹介できる人数や結婚を保証するものではありません。

日本在住の女性の中にも、将来はベトナムで暮らしたいと考える方もいます。住む場所の希望は、お相手一人ひとりに確かめることが大切です。

仲人としておすすめしていること

当相談所の交際期間は、原則3か月です(延長は相談できます)。仲人としては、交際期間のうちに住む国・仕事・家計の見通しを話し合うことをおすすめしています。

お見合いでは、仲人が司会・通訳として同席します。結婚後の暮らしについての希望も、お見合いの段階から言葉の行き違いなく確かめられます。

ベトナム移住のよくある質問

ベトナム移住について、婚活を考える独身男性からよくある質問にお答えします。

ベトナムに退職後の移住向けのビザはありますか?

ベトナムの出入国管理の法律で定められた査証の区分は、仕事・投資・家族など入国の目的ごとに分かれています。退職後に住む場合の扱いは、駐日ベトナム大使館や出入国管理当局に確認してください。査証免除や電子査証の期間は、移住に必要な長さに足りません。

ベトナム人と結婚すれば、すぐにベトナムに住めますか?

結婚の手続きが終わったあと、配偶者向けのTTの区分で査証や一時滞在カードを申請する流れになります。審査は出入国管理当局が行い、必ず許可されるとは限りません。必要書類は、申請前に最新の案内で確認しましょう。

ベトナム人の配偶者なら、ベトナムで自由に働けますか?

労働法では、ベトナム人と結婚してベトナムに住む外国人は、労働許可の対象外とされています。ただし、就労開始の少なくとも3営業日前までに、管轄機関へ通知する必要があります。勤務先と手続きを確認してから働き始めましょう。

移住しても日本の年金は続けられますか?

日本国籍の方は、海外に住んでいても国民年金に任意で加入できます。出国前の方は、住んでいる市区町村の窓口で手続きします。保険料の納め方は、日本年金機構の案内で確認できます。

まとめ:ベトナム移住は在留の資格から順に準備する

ベトナム移住は、在留の資格・仕事・生活費・日本側の手続きの4つを順番に確かめることで準備しやすくなります。
  • 日本国籍の短期滞在は45日以内ならビザ免除ですが、移住には目的に合う査証が必要です
  • ベトナム人の配偶者は、TT査証(1年以内)と一時滞在カード(3年以内)で在留する仕組みがあります
  • 配偶者は労働許可の対象外ですが、働き始める前に管轄機関への通知が必要です
  • 出国前に、転出届・健康保険・年金・在留届の手続きを確認しましょう

ベトナム移住の制度は、法律の改正や運用の変更で変わることがあります。申請の前には、各機関の最新の案内と専門家の意見を確かめてください。

結婚後にベトナムで暮らすことも視野に、お相手探しを始めたい方は、まずはLINEで気軽にご相談ください。

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参考

公的機関の情報と当相談所の公開情報を2026年10月19日に確認しました。制度や手続きは変わることがあるため、申請前に各機関の最新の案内でご確認ください。

Supervisor

この記事の監修者

安仲 圭大(アオザイブライダル代表)

2021年よりベトナム・ホーチミン在住。現地で貿易を行う商社と不動産販売会社を経営し、ベトナム人仲人と日本人仲人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の国際結婚をサポートしている。

執筆協力:Pham Thi Thanh An(シニアカウンセラー)

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