アオザイブライダル

国際結婚と宗教の違い|結婚前に話し合う6つのこと

「相手の女性と宗教が違ったら、結婚生活でぶつからないだろうか」。国際結婚を考え始めると、宗教や信仰の違いが気になる方もいます。

国際結婚で宗教の違いが関わるのは、結婚式や葬儀、法事、食事、子どもの育て方といった具体的な場面です。国際結婚の宗教の違いは、場面ごとに「どうするか」を結婚前に話し合っておけば、2人で決められる問題です。

この記事は、まだお相手がいない独身の日本人男性に向けて書いています。宗教が結婚生活に関わる場面と、結婚前に話し合っておきたい項目を順に整理します。ベトナムの宗教の統計は、ベトナム統計局の公式発表で確認した数字だけを使います。

書き手は、ベトナム・ホーチミンに常駐するアオザイブライダルの仲人です。日本人とベトナム人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の婚活をお手伝いしています。

相手の宗教や家族の行事について気になることがある方は、LINEで質問を1つ送るだけでも相談を始められます。

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国際結婚で宗教の違いが関わる5つの場面

国際結婚で宗教の違いが関わるのは、結婚式・葬儀や法事・祖先を祀る習慣・食事・子育ての5つの場面です。

宗教の違いと聞くと、教えや考え方の違いを想像するかもしれません。結婚生活で実際に話し合いが必要になるのは、日々の暮らしや家族の行事の場面です。

場面話し合いが必要になる例
結婚式式の形式・会場・儀式の内容
葬儀・法事参列の仕方・供養の方法
祖先を祀る習慣家に祭壇を置くか・お参りの頻度
食事食べない物・食事を控える日
子育て子どもの宗教・行事への参加

5つの場面は、どちらの宗教が正しいかを決めるものではありません。夫婦と両家が納得できるやり方を見つけるための項目です。次の章から、場面ごとに見ていきます。

結婚式は両家の習わしをどう組み合わせるか

結婚式は、両家の宗教や習わしのどれを取り入れるかを、本人同士と両家で決めることになります。

日本では、神前式・教会式・人前式など、宗教と関わる形式と関わらない形式から選べます。相手の家族が信仰を大切にしている場合は、式の形式に希望があることもあります。

2回に分けて式を挙げる夫婦もいる

国際結婚では、相手の国と日本で1回ずつ式や披露宴を行う夫婦もいます。相手の国では相手の家族の習わしに沿い、日本では日本の形式で行うといった分け方です。

ベトナムの結婚式は、顔合わせ・婚約式・花嫁を迎える儀式・披露宴の段階で進みます。儀式の中では、先祖の祭壇に線香を上げて拝礼する場面があります。流れはベトナムの結婚式の流れで詳しく紹介しています。

葬儀・法事は相手の家族のやり方を尊重する

葬儀や法事は、亡くなった方の家族の宗教や習わしに沿って行われるため、参列する側はやり方を事前に確かめることが大切です。

結婚すると、相手の家族の葬儀や法事に参列する機会が生まれます。反対に、日本の家族の葬儀や法事に、妻が参列することもあります。

参列の仕方を夫婦で教え合う

焼香や数珠、お供えの作法は、宗教や地域によって違います。初めて参列する側は分からないことが多いため、夫婦で事前に教え合っておくと安心です。

日本の仏式の葬儀に、別の信仰を持つ妻が参列する場合もあります。焼香など、信仰の上で控えたい所作があるかどうかを、事前に聞いておきましょう。

ベトナムでは、命日に家族が集まって故人をしのぶ習わしがあります。招かれたときの服装やお供えは、ベトナムの法事に招かれたらで紹介しています。

祖先を祀る習慣は宗教とは分けて考える

ベトナムでは、家庭で祖先を祀る習慣が広く見られ、信仰する宗教の有無とは分けて考える必要があります。

ベトナムの家庭には、祖先の写真や位牌を置いた祭壇が設けられていることがあります。旧正月のテトや命日には、祭壇に食べ物や線香を供えて祖先をしのびます。

「宗教なし」でも祖先は大切にする

相手の女性が「宗教はありません」と答えても、祖先を祀る習慣を大切にしている場合があります。宗教の有無だけで、家族の行事との関わり方を判断しないようにしましょう。

結婚後に日本で暮らす場合は、家に祭壇を置くかどうかを話し合っておきましょう。置く場合は、場所やお参りの仕方も2人で決めておくと安心です。

日本にも、仏壇やお墓参りで祖先をしのぶ習慣があります。どちらの習慣も、家族を大切にする気持ちの表れとして受け止めると、話し合いが進めやすくなります。テトの過ごし方は、ベトナムのテトに彼女の実家へで紹介しています。

食事の制限は日々の暮らしに直結する

宗教によっては食べない物や食事を控える日があるため、食事の制限は結婚前に確かめておきたい項目です。

宗教の違いが毎日の暮らしに表れやすいのが、食事です。国や宗教によっては、豚肉やお酒を口にしない、決まった期間に断食をするといった決まりがあります。

ベトナムでは精進料理の日を持つ人もいる

ベトナムで仏教を大切にしている家庭では、旧暦の1日と15日に精進料理を食べる習慣を持つ人もいます。毎日の食事に関わるため、どの程度守りたいかを聞いておくと、献立の相談がしやすくなります。

食事の決まりは、同じ宗教の中でも人によって守り方が違います。宗教の名前だけで判断せず、本人に「食べられない物はありますか」と直接聞くことが確実です。

子どもの育て方は将来の大きな話し合いになる

子どもの宗教や宗教行事への参加は、夫婦の考えが分かれやすいため、結婚前に方向性を話し合っておくことが大切です。

子どもが生まれると、宗教に関わる決めごとが増えます。洗礼などの儀式を受けさせるか、宗教系の学校を選ぶか、行事にどこまで参加させるか、といった点です。

「子どもが自分で選ぶ」という考え方もある

夫婦の宗教が違う場合、子どもが大きくなってから自分で選べばよい、と考える夫婦もいます。どちらか一方の宗教で育てると決める夫婦もいます。

どの考え方が正しいということはありません。大切なのは、結婚前に夫婦の考えを伝え合い、相手の家族の希望も聞いておくことです。

宗教や家族の行事について、ご自身の状況で気になる点がある方は、仲人に個別に相談できます。

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結婚前に話し合っておきたい6つのこと

宗教の違いは、信仰の大切さ・結婚式・葬儀と法事・祖先を祀る習慣・食事・子育ての6つを話し合えば、ほとんどの場面に備えられます。

宗教の違いで困らないためには、問題が起きてからではなく、結婚前に話し合っておくことが大切です。話し合っておきたい項目は、次の6つです。

  • 信仰をどのくらい大切にしているか、日々の暮らしでどう実践しているか
  • 結婚式をどのような形式で挙げたいか
  • 葬儀や法事に、お互いがどのように参列するか
  • 祖先を祀る習慣を、結婚後の家でどう続けるか
  • 食べない物や、食事を控える日があるか
  • 子どもの宗教や行事への参加をどうするか

6つの項目に、正しい答えはありません。相手の答えを評価するのではなく、「何を大切にしているか」を知るために聞きましょう。

改宗を求めず、相手の信仰を尊重する

相手に宗教を変えるよう求めることは、相手の生き方を否定することにつながりかねません。日本国憲法も、信教の自由を保障しています。お互いの信仰をそのまま尊重することが、話し合いの前提です。

言葉の壁があるときは通訳を入れる

宗教や家族の行事の話は、細かな言い回しで誤解が生まれやすい話題です。言葉に不安がある場合は、通訳を交えて話すと気持ちが正確に伝わります。

仲人としては、交際期間のうちに宗教と家族の行事について話し合うことをおすすめしています。結婚前の準備全体は、国際結婚の準備で整理しています。

ベトナムの宗教の割合(国勢調査)

ベトナム統計局によると、2019年の国勢調査で宗教を信仰している人は1,320万人で、総人口の13.7%でした。

ベトナム統計局は、2019年4月1日時点の人口・住宅総調査の結果を発表しています。宗教に関する主な数字は次のとおりです。

項目人数割合
宗教を信仰している人1,320万人総人口の13.7%
カトリック590万人信仰している人の44.6%(総人口の6.1%)
仏教460万人信仰している人の35.0%(総人口の4.8%)

同じ発表では、2019年時点でベトナム国内で活動を認められた宗教は16とされています。カトリックと仏教以外の宗教は、割合が小さいと説明されています。

国勢調査の数字は、宗教を信仰している人の数です。家庭で祖先を祀っているかどうかを数えたものではありません。ベトナムの宗教の種類や歴史は、ベトナムの多様な宗教についてで紹介しています。

当相談所の女性会員の宗教欄

当相談所の女性会員では、宗教欄が「なし」の方が93.3%、仏教が3.6%、キリスト教が3.1%でした。

2026年9月5日時点の集計で、母数は宗教欄が判明している1,684名です。

宗教欄割合
なし93.3%
仏教3.6%
キリスト教3.1%

数字はプロフィールの宗教欄の登録値で、祖先を祀る習慣や家族の行事への参加とは別の話です。宗教欄が「なし」の方でも、テトや命日に家族と祖先をしのぶことはあります。

集計は登録値をまとめたもので、紹介できる人数や結婚を保証するものではありません。年齢や住まいなど、ほかの項目の集計はベトナム人女性会員の統計で公開しています。

当相談所では、オンラインのお見合いに仲人が司会・通訳として同席します。交際が始まった後も、宗教や家族の行事のように細かな話題は、仲人に相談しながら進められます。

国際結婚と宗教のよくある質問

国際結婚と宗教の違いについて、婚活を考える男性からのよくある質問にお答えします。

相手と宗教が違っても国際結婚できますか?

宗教が違っても国際結婚はできます。日本の婚姻届の手続きに、夫婦の宗教をそろえる決まりはありません。結婚式や子育てなどの場面ごとに、どうするかを2人で話し合っておくことが大切です。

結婚するときに改宗する必要はありますか?

日本で結婚するために改宗する必要はありません。ただし、相手の国や宗教によっては、宗教上の結婚の手続きに条件がある場合もあります。相手の家族が改宗を望んでいるかどうかは、交際中に確かめておきましょう。

ベトナム人女性の多くは仏教徒ですか?

2019年の国勢調査では、宗教を信仰している人は総人口の13.7%でした。信仰している人の中では、カトリックが44.6%、仏教が35.0%です。一方で、祖先を祀る習慣は宗教の有無とは別に見られるため、一人ひとりに確かめるのが確実です。

自分は無宗教ですが、相手の家族の行事に参加してもいいですか?

参加して問題ないかどうかは、相手の家族の考えによります。事前に相手に聞いておき、作法が分からないときは周りに合わせれば大丈夫です。敬意を持って参加する姿勢は、家族にも伝わります。

まとめ:国際結婚の宗教の違いは結婚前の話し合いで備える

国際結婚の宗教の違いは、良し悪しで比べず、場面ごとのやり方を結婚前に2人で決めておくことが大切です。
  • 宗教が関わるのは、結婚式・葬儀や法事・祖先を祀る習慣・食事・子育ての5つの場面です
  • ベトナムでは、宗教の有無とは別に、家庭で祖先を祀る習慣が見られます
  • 2019年の国勢調査では、ベトナムで宗教を信仰している人は総人口の13.7%でした
  • 結婚前に6つの項目を話し合い、お互いの信仰を尊重することが前提です

宗教や習わしの違いは、相手の家族の大切にしているものを知るきっかけにもなります。お互いを尊重する気持ちがあれば、違いは2人で乗り越えられます。

国際結婚で気になることを、まずはLINEで気軽に聞いてみませんか。

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参考

公的資料と当相談所の公開情報を2026年10月9日に確認しました。サービスの内容は、お申し込み前に最新の案内でご確認ください。

Supervisor

この記事の監修者

安仲 圭大(アオザイブライダル代表)

2021年よりベトナム・ホーチミン在住。現地で貿易を行う商社と不動産販売会社を経営し、ベトナム人仲人と日本人仲人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の国際結婚をサポートしている。

執筆協力:Pham Thi Thanh An(シニアカウンセラー)

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