アオザイブライダル
更新日:ベトナム文化・生活

ベトナムの宗教の割合は?仏教・カトリックと結婚前に知ること

「ベトナムの人は、どんな宗教を信じているのだろう」。ベトナム人女性との結婚を考え始めると、宗教が気になる方もいます。

ベトナムの宗教の割合は、2019年の国勢調査で分かります。ベトナムの宗教の割合は、宗教なしが86.3%で、カトリックが6.1%、仏教が4.8%と続きます。一方で、宗教とは別に、家庭で祖先を祀る習慣が大切にされています。

この記事は、まだお相手がいない独身の日本人男性に向けて書いています。ベトナムの宗教の割合と歴史、結婚前に知っておきたい家庭の行事を順に紹介します。

書き手は、ベトナム・ホーチミンに常駐するアオザイブライダルの仲人です。日本人とベトナム人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の婚活をお手伝いしています。

ベトナム人女性との結婚で、宗教や家族の習わしが気になる方は、LINEで気軽に質問できます。

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ベトナムの宗教の割合(2019年国勢調査)

2019年の国勢調査では、ベトナムの総人口9,620万人のうち、宗教を信仰している人は1,316万人で13.7%でした。

ベトナム統計局は、2019年4月1日時点の人口・住宅総調査で、宗教ごとの人数を公表しています。宗教ごとの人数と、総人口に占める割合は次のとおりです。

宗教人数総人口に占める割合
宗教なし8,304万6,105人86.3%
カトリック586万6,169人6.1%
仏教460万6,543人4.8%
ホアハオ教98万3,079人1.0%
プロテスタント96万558人1.0%
カオダイ教55万6,234人0.6%
イスラム教7万934人0.07%
チャム族のバラモン教6万4,547人0.07%
その他の9宗教5万4,815人0.06%

人数は統計局の集計表の数字です。割合は、総人口9,620万8,984人をもとに当サイトで計算しました。

カトリックが仏教より多い

宗教を信仰している人の中では、カトリックが44.6%で最も多く、仏教が35.0%で続きます。統計局の発表でも、信者がいちばん多い宗教はカトリックとされています。

ベトナムは仏教の国、という印象を持つ方もいるかもしれません。国勢調査の数字では、仏教の信者は総人口の4.8%です。

国が認める宗教は16ある

統計局の発表では、2019年の調査時点で、ベトナム国内で活動を認められた宗教は16でした。表の上位7つ以外の9宗教は、合わせても総人口の0.06%です。

ベトナムの宗教の比率は、あくまで国全体の数字です。相手の女性がどの宗教か、そもそも宗教を持っているかは、一人ひとり違います。

祖先崇拝は「宗教」とは別に扱われる

ベトナムの法律では、祖先を祀ることは「宗教」ではなく「信仰(tín ngưỡng)の活動」と定義されています。

ベトナムの「信仰・宗教法」(2016年)は、信仰と宗教を分けて定義しています。信仰の活動の1つ目に挙げられているのが、祖先を祀ることです。

宗教は教えと組織を持つもの

同じ法律では、宗教を「崇拝の対象・教理・戒律・儀礼・組織を持つもの」と定めています。祖先を祀る習慣は、宗教の枠の外にある暮らしの習わしとして扱われています。

国勢調査の数字は、16の宗教それぞれの信者の数です。そのため、「宗教なし」の86.3%の人が、祖先を祀っていないという意味ではありません。

宗教なしでも、祖先は大切にする

家に祖先の祭壇を置き、テトや命日に家族で祖先をしのぶ家庭もあります。宗教を持たない人でも、祖先を大切にする習慣とは自然に関わっていることがあります。

祭壇の扱い方は、家庭によって違います。祭壇まわりのマナーは、ベトナム人のタブーとやってはいけないことで紹介しています。

ベトナムの主な宗教の歴史

ベトナムには、外から伝わった仏教やキリスト教と、20世紀にベトナムで生まれたカオダイ教・ホアハオ教があります。

ベトナム政府の宗教委員会がまとめた宗教白書(2022年12月)には、主な宗教の成り立ちが書かれています。白書をもとに、主な5つの宗教を整理しました。

宗教始まり白書の説明
仏教紀元後の初めごろ伝統的な信仰と調和してきた
カトリック1533年北部の村での布教が始まり
プロテスタント19世紀末〜20世紀初め1911年にダナンに最初の拠点
カオダイ教1926年ベトナムで生まれ、総本山はタイニン
ホアハオ教1939年南部のアンザン省で創始

仏教は、紀元後の早い時期にベトナムへ伝わったとされています。カトリックは、教会の歴史では1533年に伝わったとされます。

カオダイ教とホアハオ教は、ベトナムで生まれた宗教です。国勢調査の数字でも、ホアハオ教とカオダイ教はそれぞれ数十万人以上の信者がいます。

小さな宗教も含めた種類と特徴は、ベトナムの多様な宗教についてでも紹介しています。

当相談所の女性会員の宗教欄

当相談所の女性会員では、宗教欄が「なし」の方が93.3%、仏教が3.6%、キリスト教が3.1%でした。

2026年9月5日時点の集計で、母数は宗教欄が分かっている1,684名です。全国の国勢調査の数字と並べると、次のようになります。

宗教全国(2019年国勢調査)当相談所の女性会員
なし86.3%93.3%
仏教4.8%3.6%
キリスト教7.1%3.1%
その他1.8%―

全国のキリスト教は、カトリック6.1%とプロテスタント1.0%を足した数字です。会員の宗教欄は「キリスト教」として登録されているため、合わせた数字で並べました。

全国の数字は、子どもや高齢者も含む全人口の集計です。当相談所の数字は、プロフィールの宗教欄の登録値をまとめたものです。調べ方も対象も違うため、2つの数字は目安として見てください。

会員の集計は登録値で、紹介できる人数や結婚を保証するものではありません。宗教欄が「なし」の方でも、祖先を祀る習慣や家族の行事を大切にしていることがあります。ほかの項目の集計は、ベトナム人女性会員の統計で公開しています。

ご自身が気になる宗教や習わしについて、仲人に個別に聞いてみたい方はLINEからどうぞ。

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結婚で知っておきたい家庭の行事

ベトナム人女性との結婚では、祖先の祭壇・命日の集まり・テトといった家庭の行事を知っておくと安心です。

宗教の有無にかかわらず、ベトナムの家庭には祖先や家族を大切にする行事があります。行事の形や大切さは、地域や家庭によって違います。

祖先の祭壇

家の中に、祖先の写真や位牌を置いた祭壇を設けている家庭があります。相手のご実家を訪ねたときは、祭壇の前では静かにふるまいましょう。

線香をあげるよう勧められたら、作法が分からなくても心を込めて手を合わせれば十分です。分からないことは、相手の女性にそっと聞いてください。

命日の集まり(đám giỗ)

ベトナムでは、亡くなった方の命日に家族が集まり、食事を供えて故人をしのぶ習わしがあります。結婚すると、相手の家族から招かれることもあります。

招かれたときの服装やお供えは、ベトナムの法事に招かれたらで紹介しています。命日の重みは家庭によって違うため、相手に確かめておくと安心です。

テト(旧正月)

テトは旧暦の正月です。家族が集まり、祖先の祭壇にお供えをして新年を迎える家庭があります。

テトの時期は旧暦で決まるため、毎年変わります。ほかの祝日や記念日は、ベトナムの祝日と記念日一覧にまとめています。

食事の制限は宗教ではなく本人に聞く

食べられない物は、宗教の名前で判断せず、相手の女性に直接聞くのが確実です。

宗教によっては、豚肉やお酒を口にしない決まりがあります。仏教を大切にする人の中には、肉や魚を使わない精進料理の日を決めている人もいます。

ただし、決まりの守り方は、同じ宗教の中でも人によって違います。「食べられない物や、控えている日はありますか」と聞くのが、いちばん確かな方法です。

宗教とは別の項目ですが、当相談所の女性会員では、お酒を飲まない方が88.7%でした(2026年9月5日時点の登録値)。お酒についても、決めつけずに本人の好みを聞いてみてください。

宗教の違いは結婚前に話し合う

宗教や家族の行事への考え方は、交際中に2人で話し合っておくと、結婚後の行き違いを防げます。

宗教が同じか違うかよりも、お互いが何を大切にしているかを知ることが大切です。話し合っておきたいのは、次の4つです。

  • 信仰や祖先を祀る習慣を、どのくらい大切にしているか
  • 結婚後の家に、祭壇を置くかどうか
  • 命日やテトなど、相手の家族の行事にどう関わるか
  • 食べられない物や、食事を控える日があるか

4つの項目に、正しい答えはありません。相手の答えを評価するのではなく、相手の家族が大切にしているものを知るために聞きましょう。

仲人としては、交際期間のうちに宗教と家族の行事について話し合うことをおすすめしています。当相談所では、オンラインのお見合いに仲人が司会・通訳として同席します。

宗教の違いを話し合う項目は、国際結婚と宗教の違いでさらに詳しく整理しています。

ベトナムの宗教のよくある質問

ベトナムの宗教について、ベトナム人女性との結婚を考える男性からよくある質問にお答えします。

ベトナムで一番多い宗教は何ですか?

2019年の国勢調査では、信者が一番多い宗教はカトリックで、総人口の6.1%でした。次に多いのが仏教で4.8%です。ただし、宗教を持たない人が86.3%を占めています。

ベトナム人の多くは無宗教ですか?

国勢調査では、宗教を持たない人が総人口の86.3%でした。一方で、祖先を祀る習慣は法律上「宗教」とは別に扱われています。宗教を持たない人でも、祖先を大切にしていることがあります。

ベトナムの宗教でタブーはありますか?

祖先の祭壇を踏んだり、軽く扱ったりしないことが大切です。寺院では控えめな服装を心がけ、相手の家族のやり方に合わせましょう。細かな作法は家庭によって違うため、相手に聞くのが確実です。

相手と宗教が違っても結婚できますか?

宗教が違っても結婚はできます。結婚式や家族の行事、食事などの場面ごとに、どうするかを2人で話し合っておくことが大切です。

まとめ:ベトナムの宗教の割合と結婚前に知ること

ベトナムでは宗教を持たない人が86.3%を占めますが、祖先を大切にする家庭の習わしは宗教とは別に根づいています。
  • 2019年の国勢調査では、宗教なし86.3%・カトリック6.1%・仏教4.8%でした
  • ベトナムの法律では、祖先を祀ることは宗教でなく信仰の活動と定義されています
  • 当相談所の女性会員では、宗教欄「なし」が93.3%でした(登録値)
  • 祭壇・命日・テト・食事は、家庭によって違うため相手に聞くことが大切です

宗教や習わしの違いは、相手の家族が大切にしているものを知るきっかけにもなります。決めつけずに聞く姿勢があれば、違いは2人で乗り越えられます。

ベトナム人女性との結婚で気になることがあれば、まずはLINEでひと言送ってみてください。

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参考

公的資料と当相談所の公開情報を2026年10月19日に確認しました。サービスの内容は、お申し込み前に最新の案内でご確認ください。

(最終更新: 2026年10月)

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この記事の監修者

安仲 圭大(アオザイブライダル代表)

2021年よりベトナム・ホーチミン在住。現地で貿易を行う商社と不動産販売会社を経営し、ベトナム人仲人と日本人仲人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の国際結婚をサポートしている。

執筆協力:Pham Thi Thanh An(シニアカウンセラー)

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