ベトナム人女性と国際結婚、ベトナム人の法律と教育について

ベトナムの法律

世界的に核家族化の波は拡大中です、アジアの各国の文化も変貌を遂げて、ヨーロッパ、アメリカや日本のような慣習や常識が今後は主流になると思われますが、ベトナムは、共産党の独裁社会主義国ということもあって、欧米や日本とは少し違ったところがあります。

それは、法律が関係してきます。ベトナム社会主義共和国の法律においては、家族に関する条文があります。1つや2つの条文ではありません。複数にわたって、かなりの条項で規定されています。罰則があるかどうかはわかりませんが、少なくとも、欧米や日本においては、下記のような法律はありませんので、ベトナムが核家族化がすすんで、都市への人口流入が増えて、農業の従事者が減ったとしても、日本と同じような家族の関係、親族や親戚との関係になるのか、その関係にちかづくのかはわかりません。

ベトナム政府、ベトナム共産党が、教育や社会制度を調整して、保守的な慣習の復活に舵をきるかもしれません。

下記に法律の一部を掲載します。

・ベトナム社会主義共和国家族法 (2001年年施行)

「父母は、それらの者の子を社会にとって有益な公民に育てなければならない。子は、その父母を尊敬し、世話し、かつ、扶養しなければならない。孫は、その祖父母を尊敬し、世話し、かつ、扶養しなければならない」(第2条)

・「婚姻家族法」(2001年施行)

「子どもは性別、続柄、同居か別居か、父系か母系かにかかわらず、老親を扶養する義務がある。」

・2010年施行のベトナム社会主義共和国高齢者法

第5条 高齢者を扶養する主たる責任は、高齢者をもつ家族にある
第3条 高齢者は、自分の希望により、子ども、孫と同居するか別居するかを決める権利がある
第10条1項 高齢者を扶養するとは、衣食住、往来、健康、学習、文化、交際といった高齢者の基本的要求を保障することである

国際結婚で幸せな家庭にする

今は、日本人同志でもカップルの3組に1組が離婚するような時代になっています。国が違って、文化や環境が違うのであれば、離婚のリスクは大きくなります。ベトナム人女性との結婚での離婚は、他のアジアの国との国際結婚に比べれば低いほうですが、リスクがないというわけではありません。

ベトナム女性の場合は、文化的に、家庭的という基礎、家庭的な考えの基礎があります。そのよい点を十分に生かせれるのであれば、十分に幸せな家庭を、続けていけることができると思います。

  • ベトナム女性は、家族をとても大切にしています。家族に対する愛情が強いので、家族を優先的に考えています。
  • ベトナム女性は、教育水準が高いので、子供を育てるにも有利で、家計がもし、苦しくなれば、外に働きにでることもできます。しかし、外に働きに行っても、家庭を犠牲にしてまで、仕事に打ち込みません。家族中心の考え方を最優先にしています。
  • ベトナム人は、無宗教の人が多いように見えますが、もともとは、仏教徒の人が多くて、日本と似ています。宗教心、仏教の考え方は持っています。
  • さらに、考慮しておきたいことは、次のとおりです。
  • やはり、ベトナムは、農業社会です。もちろん、ベトナムにも都会もありますが、文化の基礎が日本とは異なります。都会でも家族や親類の人間関係を重要視する傾向があります。
  • ベトナム人は、日本人ほどに、貯蓄の関心がありません。日本人が、世界的に異常なまで預貯金に熱心なだけです。預貯金より、金、ゴールドなどに興味があります。

ベトナムの教育問題

ベトナムの教育格差

ベトナムは、教育水準が高いですが、地域格差や南北格差、収入格差が、大学進学率に影響しています。ベトナムは、単一の民族ではないので、少数民族もいて、民族間格差もあります。男子と女子の識字率にわずかですが差が出ています。国の平均では、男子は95.9%、女子は91.6%に対して、ディエン・ビエン州では、男子の識字率が76.5%、女子は50.6%と国の平均よりもかなり低くなっています。

日本語教育の問題点

日系企業のベトナム進出も増加傾向にあって、日本語学習者数や教育機関数が増えています。日本語学習者が急に増えて、教員の不足や教師の能力不足などの問題があります。

ベトナムの大学

ベトナムの大学は、国家大学、国立大学、私立大学の3つがあります。国家大学は政府直属の大学で、国立大学は、ベトナム教育訓練省(日本の文部科学省)の管轄の大学です。ベトナムの国家大学は次の2つしかありません。ベトナム国家大学ハノイ校とベトナム国家大学ホーチミン市校です。国立大学は総合大学ではなくて、専門的な学部のみがある、いわゆるカレッジです。私立大学も総合大学的ではなく専門分野の大学やカレッジがほとんどになります。学費については、ベトナムの国家大学や国立大学では学ぶ学部によって違いますが、年間の学費が教材費等込みで20万円程度になります。私立大学は年間100万円以上かかる大学もあって学費が高くなります。ベトナム人の平均年収では、なかなか行けない高額な学費です。特権上流階級しか行けないと批判があります。ベトナムは、日本と同等か日本以上の教育熱心な国です。進学率も高く、英語教育、IT教育に力を入れています。