ベトナム人女性と国際結婚、ベトナムの人口構成について

国勢調査などの最近の統計やその他の調査データなどをもとにして、ベトナムの人口の男女比や結婚年齢などを日本と比べながら調べてみました。

男女比などベトナムの人口について

ベトナムの人口の男女比だけをみれば、日本もベトナムもほぼ同じだと言えます。わずかに、日本では、女性のほうが多い状況になっていますが、大差はありません。

日本の男女の人口構成

日本の人口の男女別では、男性が62,110,764人(49%)で,女性が64,815,079人(51%)となっています。女性が2,704,315人多くなっており、女性100人に対する男性の数としての人口性比は、95.8となっていまして、平成7年に比べて0.4ポイント低下しています。

ベトナムの男女の人口構成

ベトナムの人口は96,208,984人で、このうち男性は47,881,061人(49.8%)で、女性は48,327,923人(50.2%)となっています。ベトナムの人口規模は世界15位で、東南アジアではインドネシア、フィリピンに次いで、3位となっています。ベトナムは、東南アジアの中でも人口の多い国です。

年齢構成では、日本に比べて、ベトナムのほうが若い人が多くなっています。ここが重要なところで、ベトナムの年齢別の構成比では、15歳以下の人口比率が24.3%、15歳以上64歳以下の人口比率が68%、65歳以上が7.7%を占めています。ベトナムでは、比較的若年層の多い人口構成となっています。ここが日本とかなり違っています。平均結婚年齢は、ベトナムの全国で25.2歳、男性は27.2歳、女性は23.1歳となっています。ここも日本とはぜんぜん違います。ベトナムは若い国です。

ベトナムでは、ハノイやホーチミンなどの都市部の人口の増加が著しくなっており、GDPも右肩上がりの状態で、経済的な中間層の増加が目立っています。中間層の増加は、先進国に近づくために必要なプロセスです。ベトナムでは、全国的に都市化がすすんで、2045年には都市部と農村部の人口が逆転する見込みとされています。21世紀中旬には、おそらくベトナムは先進国に仲間入りするでしょう。日本の経済産業省の統計データによりますと、2000年からの人口で上位5つの都市で特に顕著なのがハノイで、2000年から2020年の人口増があきらかに顕著となっています。ベトナムの一人当たり名目GDPは2014年に2,000US$を突破しました。2022年には約3,400US$程度になるであろうと推測されています。収入に関しては、中間所得層(世帯所得5,000~34,999US$)の割合は、2000年の約11.7%から、2020年には約51.9%にまで上昇しています。

特に顕著になっていますのが、上位の中間所得層(10,000~34,999US$)の割合が増加していることです。やはり、ベトナムは中間層が台頭してきています。経済成長が順調な証だと思います。

ベトナム人の結婚年齢

初婚年齢が、ベトナムは、日本に比べて5歳若いことになります。

ベトナムの平均初婚年齢 25.2歳
日本の平均初婚年齢 30.4歳

初婚年齢が25歳ということは、日本では、昭和の前半あたりになります。日本では従来のお見合いではなくて、自由恋愛が増えてきて、街中に恋人たちのカップルが増えてきていた時代です。

ベトナムの都会と地方などの居住地別の平均初婚年齢は、 都会が26.4歳で、地方は24.5歳になります。

人口ボーナス期

ベトナムでは、高い経済成長が続いています。ちょうど、昭和の日本の高度経済成長期に似ていて、ベトナム人女性も明るい人が多いです。やはい、国の経済的な背景がよいと人の心にも影響があるものです。日本の昭和もそんな時代だったように思います。

ベトナムの経済成長が続く理由のひとつに「人口ボーナス期」があります。「人口ボーナス期」とは、総人口に占める生産年齢人口、15歳以上、65歳未満の人口の比率が高い時期のことで、ベトナムでは、この比率の高い状況が2040年頃まで続く見通しと言われていて、今は、人口ボーナス期の中にあります。

ベトナムではGDPは6%前後の成長が続いていますが、この高い成長率が今後も継続する可能性が高いと言われています。

物価

経済成長には、デメリットもあります。日本は、昭和の高度成長期時代以降、低成長の時代に入って、物の値段、物価はあまり上がっていませんが、ベトナムでは、最近では、経済発展がすすんで、物価が高くなりつつあります。それでも、日本の物価に比べれば安いのが実態です。

たとえば、スマホとインターネット通信費においても、5,000円程度で購入できます。日本のように1万円は超えてしまうことはないようです。ハノイやホーチミンなどの都市部でも一人で暮らすなら、1カ月5万円程度で暮らすこともできます。

東南アジア諸国と物価の比較を見てみますと、世界の中心地のニューヨークを100とした場合、ベトナムのハノイは、25、東京が68、シンガポールが74、タイのバンコクが39となって、ハノイは、東京の半分以下で、タイのバンコクより物価は安いです。