ベトナム人女性と国際結婚、日本での披露宴のプログラム

ベトナム人女性と国際結婚をする場合、母国のベトナムで式を挙げるか、日本で挙げるかの二通り、もしくはその両方が考えられます。

日本の結婚披露宴

記念写真と親族紹介

結婚式と結婚披露宴の合間の時間に、親族がひな壇にあがって、みんなで、記念写真を撮影したり、新郎新婦の両家の親族を紹介する親族紹介が行われることが多いです。

結婚祝・受付

結婚祝は、現金や品物を贈ることが多いです。結婚披露宴では、基本的には、現金をご祝儀として渡します。招待客は、式場に着いたら、結婚披露宴の受付で記帳して、水引をかけて寿と書いてある祝儀袋に現金を入れて祝儀として受付に提出します。祝儀の金額の相場としては、親族であれば5万円から10万円くらい、学校の恩師や新郎新婦が勤める会社の上司であれば5万円、新郎新婦の友人や同僚であれば3万円が相場とされています。日本では、2万円や4万円など偶数の場合は、「割れる」数として、「別れる」を連想するので、渡さないのが慣例となっています。なお、最近では、1人あたり、12,000円から20,000円程度の結婚式の会員制もあります。特に、北海道や東北などの日本の北の地域で実施されています。

披露宴の演出

新郎新婦のプロフィールビデオなどや二人の生い立ちや二人の出会いなどの馴れ初めの写真のスライドやビデオを上映することが定番です。新郎新婦の生い立ち、馴れ初めを記事にしたウェディング新聞などもよくつくられて配られています。費用がかかりますが、芸能人や有名人、場合によっては、政治家などを結婚披露宴に呼んで余興やスピーチを行うこともあります。

披露宴の式次第

招待者の着席

招待客は入場したら、受付でもらった席次表を見て、着席します。席次は新郎新婦で、両親などと相談しながら決めます。

新郎新婦入場

招待客など全員が着席したら、新郎新婦が入場します。媒酌人、仲人がいる場合は媒酌人といっしょに入場します。媒酌人、仲人がいない場合は、新郎新婦だけで入場します。音楽は、ウェディングマーチが流れます。

ウェディングマーチとしては、オーソドックスなものとしては、「結婚行進曲」(メンデルスゾーン作曲)や「婚礼の合唱」(ワーグナー作曲)が使われていましたが、最近では、新郎新婦の好きな曲を流すケースも増えています。

開宴の挨拶

新郎新婦が会場正面にあるメインテーブルの高砂に着席して、司会者が自己紹介のあと、開宴の挨拶を述べます。

新郎新婦の紹介

仲人、媒酌人がいる場合は、仲人、媒酌人が結婚式の終了を報告して、新郎新婦の略歴、家族、なれそめなどを紹介してから、招待客に今後の二人への支援と指導をお願いします。仲人、媒酌人がいない場合は司会者が行います。

祝辞

主賓が祝辞を述べます。新郎側と新婦側から、それぞれ1人ずつ祝辞を述べることもあります。

乾杯

シャンパンが注がれたグラスをもって、一同は起立します。乾杯の音頭は主賓クラスの人がとります。挨拶をして、「乾杯」と発声して、みんなで「乾杯」と唱和して、拍手をします。

ウェディングケーキ入刀

新郎新婦が、ウェディングケーキに入刀します。司会者が「カメラをお持ちの方は前にでて撮影願います」などとアナウンスして盛り上げます。ウェディングケーキは、昔はイミテーションが多かったですが、今では本当の生ケーキを使うことも多くなりました。

食事とお色直し

新郎新婦はお色直しのために、一旦、退場します。来賓は食事を開始して、歓談します。お色直しは、室町時代からあるらしいです。着物、ウェディングドレス、カラードレスなどを着替えます。新郎もこれに合わせて着替えます。

祝電の披露

お色直しで新郎新婦がいない間に、祝電が披露されます。

キャンドルサービス

新郎新婦がお色直しをして再入場する時に、キャンドルサービスが行われることが多いです。各テーブルに置いてあるキャンドルに新郎新婦が火を灯して、最後に、メインテーブルや専用キャンドル台にセットされたウェディングキャンドルに火をつけます。

祝辞

新郎新婦が着席したら、司会者は招待客に祝辞をお願いします。結婚披露宴の祝辞では、忌み言葉と重ね言葉に気をつけます。

余興

祝辞の間に余興をはさむことも多いです。余興は伝統的な歌舞音曲から、空手、居合いの演武、ダンス、カラオケなどいろいろあります。

両家謝辞

新郎新婦が、それぞれの両親へ花束を渡します。新郎新婦から両親に宛てた手紙を朗読することもあります。そして、両家の代表が謝辞を述べます。

閉宴の挨拶・退場・見送り

司会者が閉宴を宣言して、新郎新婦・両親が一礼します。手締めが行われることもあります。

引き出物

結婚披露宴の出席者には、新郎新婦から、引き出物と呼ばれる品物が贈られます。最近は、カタログギフトなど持ち帰りやすいものを利用することが多いです。

二次会

結婚披露宴のあと、新郎新婦の友人などが、幹事となって、二次会を開催することが多いです。二次会については、会費制にすることが多いです。若い人が中心なので、結婚式とは違うパーティーとなります。披露宴には、招待されずに二次会のみに出席するケースもあります。