ベトナムの披露宴は途中で帰ってもOK?日本のスタイルとの違い

ベトナム人女性と国際結婚をする場合、母国のベトナムで結婚式を挙げるか、日本で挙げるかの二通り、もしくはその両方が考えられます。

ベトナムの結婚式・披露宴

ベトナムでは白い服で参加しても問題ない

ベトナムでは、披露宴会場で、白い服装での参加もあります。日本の披露宴では慣習があるのですが、ベトナムでは、白い服は、一般に認められています。日本では、花嫁が目立たなくなるので、招待者は白いドレスなどは着ないようにします。

ベトナムでは普段着で参加するひともいる

ベトナムの結婚披露宴では男性は普段着のまま、Tシャツやジーンズなどで参加することがあります。ただし、最近では、ハノイやホーチミンなどの都市部では、スーツなどで参加する人が増えています。日本では、普段着での参列はマナー違反とされてしまいます。

ベトナムでは披露宴に遅刻しても気にしない

ベトナムでは、結婚披露宴に遅れてくる人を見かけます。ベトナムの披露宴は、自由に出入りすることができるので、遅刻については、ゆるい管理となっています。日本では、開始時間の少し前には必ず、来るようにしています。

ベトナムでは招待されていない友達がきてもOK

ベトナムの結婚披露宴では、事前に連絡もせずに、招待者が友達を披露宴に連れて行くことがあります。

ベトナムでは披露宴の途中で帰っても大丈夫

ベトナムの結婚披露宴では、食べて飲んだら、解散は、自由になっています。日本ではお開き、終わりの挨拶や披露宴終了のアナウンスの後、お見送りをして終わりますが、ベトナムでは、終わっていなくても、自由に帰ることができます。

日本の結婚式・披露宴

結婚披露宴は、親戚、知人、友人を招くパーティです。日本では「結婚式」や「婚礼」といえば、結婚式と結婚披露宴を同日にすることがほとんどです。昔から、結婚式の方が宗教的儀式として重んじられており、結婚式で婚姻の成立とみなすようになって、披露宴はそれに付属するものとされています。アジアの多くの国でも婚姻は民事契約とされ、結婚式は宗教的色彩が多く残っていて、披露宴も広く行われています。

結婚は、新婦が新郎の家に入るということではなく、両性の合意に基づいて、独立した夫婦、家族を形成するという認識があります。今では、お見合いは少なくなり、恋愛結婚が多くなっています。他のアジアの国に比べても、核家族が多くなっています。そのために、結婚式や披露宴は、新郎新婦の家、実家では行われることが少なく、ホテルや結婚式場、レストランなどで行われています。

今の日本での結婚式は、神前式やキリスト教式で行われることが多くなっており、結婚披露宴はホテルや結婚式場、レストランで行われることが多いのが実情です。施設としては、神社に結婚式場を併設してあったり、ホテルに結婚式場の中に神道の祭壇やキリスト教のチャペルがあったりします。実際には結婚式と結婚披露宴をひとつの場所で行うことが多くなっています。最近は、挙式の参列者を立会人として結婚を誓うという人前式の結婚式もあります。結婚式は、神前式の場合であれば、新郎新婦の親族のみで行うことが多く、キリスト教式の場合では親族のほかに友人や知人なども招待することがあります。

日本の結婚披露宴は、新郎新婦の親族、友人や知人のほかに、学校の恩師や職場の上司、同僚、両親の友人や知人なども招待されることが多くなります。学校時代の恩師や勤める会社の上司は、披露宴の主賓とされており、一般的に会場の最前列に席が設けられます。

日本の結婚式・披露宴での服装

結婚式の服装は、神前式であれば、新郎は紋付羽織袴、新婦は白無垢打掛に綿帽子、もしくは色打掛に角隠しとなります。キリスト教の場合、昼間であれば、新郎はモーニングコート、夜間はタキシード、新婦はウェディングドレスということになります。披露宴では、お色直しがあって、新郎新婦が中座して、和装から洋装にしたり、ウェディングドレスからカクテルドレスに変えたりします。

新郎新婦の両親や親族の服装は、男性が紋付羽織袴かモーニングコート、もしくは黒い背広を着て白いネクタイにすることが多くなります。女性は和服の着物であれば、五つ紋の留袖か訪問着で、未婚者であれば、振袖、洋服ならば白色以外の派手ではないドレスを着ることが多くなります。

招待客の服装は、男性の場合は、黒か濃色の背広に白か明るい色のネクタイを着用して、女性は、和服であれば、色留袖か訪問着、中振袖、洋服であれば白以外の派手ではないドレスを着ることが多くなります。いずれにしろ、日本の場合は、服装は、主役の新婦が目立たなくなるような、白い色の系統であったり、派手なゴージャスな服装は、着ないということが原則になっています。

記念写真の撮影・親族紹介

結婚式と結婚披露宴の合間では、親族がひな壇に並んで、記念の集合写真を撮影したり、両家の親族を一人一人紹介する親族紹介が行われることが多いです。

結婚祝・受付

結婚祝は、現金や品物を贈ります。結婚披露宴では、現金を祝儀として渡します。招待客は、結婚披露宴の受付で記帳して、水引をかけて寿と書かれた祝儀袋に入れて祝儀を渡します。祝儀は、親族なら5万円から10万円、恩師や上司なら5万円、友人や同僚なら3万円が相場となります。2万円や4万円など偶数は割れる数とされ、無礼になります。