ベトナムの結婚式
都会の場合
ベトナムの都会では、結婚式は1日間で行われるのが多くなります。新郎新婦の親戚や友人、会社の同僚などが参加します。結婚式会場は専門の結婚式場やホテル、レストランが多くなっています。
日本人からみると、ベトナムでの結婚式は、規模が大きいのが特徴です。日本でのよく開催される一般的な結婚式披露宴の参列者であれば、だいたい50人～100人程度になりますが、ベトナムでは、1,000人くらいの参列者がある場合も多くあります。
地方の場合
地方では、1日目は、新郎新婦と新郎新婦の家族だけで行われます。2日目については、新郎新婦の親戚を招待して行われて、3日目には新郎新婦の友達や会社の同僚、近所に住んでいる人などを含めて、村や町の人たちが参加する結婚式となります。ベトナムにおいては、地方で結婚式を行う場合、自宅などで行われることが多くなります。
ベトナムの披露宴
ベトナムにおいて、一般的にハノイやホーチミンなどの大都会では大きなレストランやホテルで披露宴を開催しますが、地方などの田舎では自宅の敷地内で開催することが多くなります。ベトナムには家族を大切にする文化がありますので、結婚式や披露宴はベトナム人にとって人生の大事なイベントです。
日本人からみると、ベトナムの結婚式は日本の結婚式と違って、大きな規模で行われる事例が多くなります。日本での結婚式の参列者は一般的に、せいぜい70人程度ですが、ベトナムにおいては500人から1,000人程度が参加することがあります。ベトナムでは、雨季を避けるために、9月～3月に結婚式、披露宴を挙げる人が多くなります。
ベトナムでの披露宴のマナー
日本人からすると、ベトナムの結婚式は、日本の結婚式ほどマナーなど、礼儀はそんなに厳しくないように思えます。結婚式、披露宴によって、いろいろ違ってきますが、座席すら、特に決められていません。席に着いたら自分のペースで、ある意味、勝手に食事を始めてもなんら問題になりませんし、注意されることもありません。
ベトナムの披露宴の流れ
都会の場合
ベトナムでの披露宴は、日本の結婚式と似ているとこともあって、新郎新婦が登場して、ケーキの入刀やシャンパンタワーなどのセレモニーもあります。そして、新郎新婦は招待客のテーブルをそれぞれ回って、挨拶をしたり、記念写真を撮ったりします。
日本の披露宴と決定的に違うこともあります。それは、食事が終わった人から帰っていくことです。日本では、食事が終わったからといって、閉会のアナウンスもないのに、途中で帰るのは、よほどの事情がない限りありえないですが、ベトナムの結婚式披露宴の決定な違いは「食事が終わった人から自由に帰ってよい、自由解散」というところになります。
それでも、ベトナムでは、自由解散だということで、さっさと、食事が終わったから帰るのではなく、途中で帰る時には新郎新婦にもう一度、祝福の言葉をかけてから式場から退場した方がよいでしょう。
地方の場合
地方、地域によって、結婚式と披露宴の流れが異なってきます。地方の場合、２日から３日間もかけて結婚式（新婦歓迎式）と披露宴（パーティー）を行うことがあります。ハノイやホーチミンといった都会では、1日だけで披露宴を終わらせてしまうことが多くなり、結婚式と披露宴を1日だけで行ってしまいます。
地域によって異なってきますが、個人や家族の意向や好みで一概には言えませんが、一般的に地方の結婚式は伝統的に行うことが多いので、日程が長くなることが多いです。
日本の結婚式・披露宴と違うところ
日本においては、結婚式では、結婚を神様に誓ったり、宣言するセレモニーとなり、食事をする宴会で、知人たちに結婚を報告するのが、披露宴となっており、このふたつがセットとなっています。ベトナムにおいても結婚式と披露宴は別のセレモニーですが、日本とは若干、違っているところがあります。
ベトナムにおける伝統的な結婚式は、新郎が新婦の家に挨拶をするために行って、そのまま全員で新郎の家に行って挨拶などをします。それぞれ、自宅の敷地の中で行われるために、親しい友人や親戚だけを招待することになっています。
ベトナムでの披露宴（パーティー）は、多くの家族や新郎新婦の友人、知人、会社の同僚などを招待して盛大にお祝いをする宴会です。結婚式と同日にする場合もありますが、別の日に披露宴をすることもあります。新郎新婦の入場、シャンパンタワーやケーキ入刀、カラオケが行われることが多いです。
なお、ベトナムも他のアジアの国と同様に結納、両家が顔合わせを兼ねたものがあります。日本のように仲人が来たりはしませんが、ベトナム女性の両親に結納品と結納金を渡したりします。また、結婚式も様々な演出があって、めずらしいところでは、室内で花火をする披露宴もあるようです。
