ベトナム人女性と国際結婚、ベトナムの教育事情について

ベトナム女性と今後、交際して夫婦になり家庭ができれば、教育は、とても重要になります。ベトナムは、日本から見ると発展途上国と思われていますが、教育は、日本以上に熱心な国です。外国語も共産主義国家にしては、熱心で、英語教育も幼少期から力を入れていますので、ベトナム女性とカップルになってデートしても、ベトナム語がぜんぜんできなくても心配しなくてよいと思います。

ベトナムの教育の状況

2021年のジェトロ、日本貿易振興機構の教育調査統計によりますと、ベトナムの教育状況は、小学校の就学率が100%、中学校の就学率は、92.8%で、高校の卒業率が98.3%でした。大学の進学率は高くて、28.3%と3割の人が大学に行っています。この数字は、先進国以上の数字となっています。ベトナムは、先進国と同じどころか、それ以上の教育機会に恵まれてします。その上、教育法の改正によって、就学前の1年間、保育園などの5歳児の幼児教育は義務教育となりました。多くの学校では、小学3年生から英語教育課程が始まり、コンピューターの教育課程も多くの学校で開設しています。ベトナム国民の成人のほぼ全員がスマートフォンを保有しているために、政府はIT教育にもかなり予算をつけています。しかし、ベトナムでは、国民の教育水準が世界的にも高い部類に入りますが、地域の格差、特に国内の南北の格差が大きく、たとえ、同じ地域であっても、収入格差によって、大学進学率に大きく影響しているといわれています。

ベトナムの教育制度

ベトナムの教育制度は、初等および中等教育が6歳から始まって、小学校は5年間、中学校は4年間、高等学校が3年間の12年制となります。小学校と中学校の9年間は義務教育となっています。ベトナムは、発展途上国の一国としては、識字率が、世界的にもかなり高く、外国語も高校生で、日本語を学ぶ学生は4万人以上いるとされており、ハノイやホーチミンなどの都会の中学校や高等学校では、日本語を学習している課程やクラスもあります。義務教育は公立の学校にほとんどの人が通っていて、日本の文部科学省にあたる教育訓練省が監督しています。ベトナムでは、学校は9月に始まり、9月から12月までが前期となり、1月から5月が後期になります。その途中に旧正月のテトの休みと夏休みが入ります。義務教育後の日本の高等学校に相当する公立普通中学校は15歳から18歳の3年制となっています。公立普通中学校や高校への入学の選考は、省市の単位で実施されている共通試験の結果で選考されます。試験科目は基本的に国語、中学校で選択した外国語、数学の3科目になります。高等教育は短期大学が3年制で、大学は4年制となり、大学院には修士課程と博士課程があります。大学の医学部は6年制となっています。ベトナムでは英語教育に力を入れており、幼児の早い年齢から英語学習が推進されています。2011年から小学校3年生での英語教育が必修化されています。一部の学校においてはフランス語のバイリンガルプログラムや中国語の強化プログラムも実施されています。ベトナム人の大卒者の多くは、外資系企業の就職をめざす学生が多く、英語教育は、幼児から大学まで盛んで、大卒者については、英語が話せる人がベトナムでは、多くなっています。ベトナムにおける外資系企業は、ベトナムの国内企業よりも給与が高くて、会社の経営が安定しているので、学生から見ると、働きやすい環境で、福利厚生も充実しているので、学生の間で人気が高くなっています。

幼児教育の状況

幼児教育、幼稚園などの教育については、ベトナムでは、夫婦共働きの世帯が多いために、保育・幼稚園が次から次へと新設されていても、待機児童の多い日本と需要に追いつけていないのが実態です。ベトナムにおいては、経済成長で所得が上がってきたので、家庭においては、子どもの教育に対しても、先進国並みの高い水準を目指すようになってきています。幼児教育においては、特に英語教育に力をいれています。ホーチミンでは国立などの公立や私立においても、すべての幼稚園や保育園が英語教育を熱心にカリキュラムに入れています。

日本語教育

ベトナムでは、日本語学習も熱心です。日本語学習に力を入れるベトナム家庭も増加しています。2016年にベトナム政府が第2外国語として英語以外として日本語を取り入れることを決定して、2021年2月には63省市のうち10省市において日本語教育が行われています。ハノイやホーチミンなどの都市には、日本語を学べるクラスがある中学校や高等学校が増えています。日本語クラスはとても人気が高くて、ある程度の学力があるベトナム人しか入れないようになっています。学校で、日本語を学習して、さらに学校が終わったあとに日本人教師がいる日本語学校に通うベトナム人もいます。