国際結婚では、ベトナム人女性のベトナムでの日常が気になるところです。できるだけ、日本人から見た具体的なベトナムの家族の日常をご紹介します。ベトナムでは、日本と同様に都会や農村に住む人々や、日本では見かけない水上で生活する家族があります。ベトナムの家族の日常の暮らしを報告します。
都会のベトナム家族
朝食
ハノイやホーチミンなどの都会においては、働いている女性や母親も多くて、朝は忙しいために、前の日の夕食の残りでチャーハンやお粥など（残り物で）簡単につくって、朝食にします。
朝食の外食、日本から見るとめずらしいのが、朝から多くの屋台が開いているところでは、朝ごはんを外食ですます家庭もあります。日本では、家族で朝から外食は、あまりないと思います。
昼食
ベトナムの多くの子どもは午前中で学校が終わって、家で昼ご飯を食べるのが一般的です。お父さん、お母さんも昼休みに家に帰って、いっしょにご飯を食べる家庭も多くあります。大衆食堂で食べることもあります。昼食も外食する家庭も多くあります。
夕食
日本もそうですが、夕食は、家族にとって、大切な食事です。ご飯を炊いて、おかずは２～３品とスープがつきます。日本は、みそ汁が定番ですが、ベトナムではスープがつきます。
お父さんお母さんは、残業をしない家庭が多いです。ベトナム人（ベトナム女性）にとって、家族は、仕事より大事な存在です。家族みんなで夕食をします。夫婦、兄弟みんなそろって食事をします。残業をして、家族が一人で夕食をとる日本とはここが大きく違います。
農村のベトナム家族
日本とは違って、ベトナム国民の７０％が農村に住んでいます。そして、６０％の人が農業に従事しています。農村部では、ほぼ自給自足なので現金収入がなくてもみんな元気に暮らしています。
川に住む家族
日本では、まず見かけませんが、ベトナムでは、船上または水辺にせり出した建物で生活する水上生活者もいます。子どもは、陸の学校や水上学校に通っていて、夜になると船の上で、家族と食事をします。寝るときは、子どもは岸で、両親やお年寄りは船で寝ます。
交通事情
ベトナムの交通事情は舗装道路が多いために、ほかの東南アジアの国のように道路が雨で陥没していたり、道が途中でなくなっていたり、といったことはありません。しかし、他の国と違って、道路の状態は悪くなくても、都市部においては、頻繁に渋滞が発生します。自動車専用道路がありますが、ベトナムでは、バイクが主流の国なので、朝夕のピーク時になると道路はバイクでいっぱいになります。
小さなバイクですら、前に進むことが出来ないほどです。都市部だけでなく郊外へもバスが運行されていますが、最終バスが早いので発車時間には気をつけないといけません。地下鉄は2022年、ホーチミン市に都市鉄道1号線が完成しました。地下鉄ができたので、交通事情がかなり改善されるのではないかと思います。
ビール
ベトナム人は、ビールをよく飲みます。冷やさなくても大丈夫です。氷を入れることもあります。
ベトナムでは、アルコールの消費量も世界の上位にランクインしています。その中でもビールをとてもよく飲みます。ベトナムのビールはとても安くて、飲酒年齢やお酒に対する法律がないため、夜の街では多くの人がビールを片手におしゃべりをします。
友達仲間だけでなく、ビジネスシーンや観光客や近所の人に対しても、互いの距離を近くして、信頼関係を築くために、ベトナム料理といっしょにビールやお酒を飲むというのは日本と同じような文化です。
ゴミ
ベトナムでは、ゴミを床や路上に捨てる。日本人からみると、なかなか納得できませんが、ベトナムの習慣です。これは、日本だとマナー違反となりますが、中国やベトナムでは、習慣・慣習・風習として残っています。ただし、日本にいる中国人やベトナム人では、今は、ほとんど見かけません。
ベトナムでは、路上の屋台なら、そのままごみを下に落としてしまうことがあります。日本では、床や路上にごみを捨てるのはマナー違反ですが、ベトナムでは、まだ、この習慣が残っているようです。中国でもその傾向があります。
観光客は別にして、日本にしばらく住んでらっしゃる方で、これをされる方は、いませんが、結婚前に確認しておいてもよいでしょう。
お昼寝
ベトナムには昼寝の習慣があります。昼間は日差しが強すぎるためか、室内でひと眠り、仮眠をするのが一般的です。仕事しづらい時間に寝て、夕方から夜に涼しくなってから働いた方が、効率があがりますので、合理的と言えば、合理的だと思います。
会社勤めの方も増えてきていますので、昼寝をするベトナム人も少なくなってきているようですが、休日は多く人が昼寝をして、日暮れ以降、夕方以降に涼しくなってから外出したり、活動をします。
日本人から見ると、お昼寝は、問題ないと思いますが、夕方以降、夜に出歩く習慣は、話し合ってもよいかもしれません。
