国際結婚でベトナム人女性と交際、買い物の金銭感覚について

ベトナムで、恋活、婚活してベトナム女性と交際し、デートの時はベトナムでは、わからないことがたくさんあります。できるだけ、ベトナムのカップルに近い感覚で、デートしたいものです。

ベトナムの平均年収

日本貿易振興機構の調査によれば、ベトナム人のデータで2019年の国内平均年収は、日本円で約41万円でした。月収に換算すると、約3万4千円の収入です。日本に比べると、かなり低いことがわかります。ハノイやホーチミンなどの大都会でも日本よりかなり低くなっています。しかし、2020年の1人当たりの平均所得(月間)は、10年間で約3倍になりました。特に地方の農村部の伸び率が大きく、大都会と地方の農村部との間には、大きな格差(約1.6倍)がありました。一人あたりの食生活の月間消費量は、肉の消費量が1.8㎏から2.3㎏に増えました。ワインやビールの酒類は、2018年の0.9リットルから2020年においては1.3リットルに増加しました。日本では所得倍増というスローガンがありましたが、ベトナムにおいては倍どころか3倍になっています。これは、日本の高度経済成長以上の成長となっています。生活水準が年々、上昇しているのがわかります。

ベトナム人の金銭感覚

ハノイなどベトナム北部では、ホーチミンなどの南部に比べると「貯蓄をする習慣がある」という数字が、調査で出ています。自宅の購入資金や子供の教育費用、ブライダル費用などが主な用途です。南部のホーチミンなどでは、給与をもらうと、すぐに使ってしまう傾向があります。南国に近いせいでしょうか、貯金する習慣があまりありません。世界的にみても、日本は、異常なほどに貯金率の高い国で、日本と比較してしまうとどうしても、外国は貯蓄の割合が低いということになってしまいます。ベトナムでは、所得倍増どころか、所得が3倍になっているとお伝えしました。量・質ともに、生活水準が上昇しています。そのような国では、消費が旺盛で、貯蓄はあまりしません。貯蓄をしなくても、海外から余った資金がどんどん入ってくるので、融資にも困りません。消費が旺盛ですから、買い物の金銭感覚としては、財布のひもを緩めっぱなしです。また、ベトナム人の金銭感覚としては、お金は家族の共有財産であるとの認識が強いです。個人の持ち物という意識はあまりありません。夫婦の収入が違っていても、お金は、みんなのものという考えがあります。

家電製品や自動車など耐久消費財の状況

ベトナムにおいても日本製の家電は買うことができます。家電の量販店でも買うことはできますし、日本の現地デパートでも、日本のメーカーの直売コーナーもあります。日本で売り出したばかりの最新の製品は買えませんが、日本の品質を求めるだけであれば、日本製の家電を購入することができます。家電の保有台数ですが、エアコンは2018年と比べ15.3%増の51%となりました。洗濯機は9.6%増の54.3%となって、冷蔵庫は6.8%増の85.4%になりました。テレビについては4.8%減の96.1%となっています。

自動車は1.5%増の4.8%と、ほかの品目に比べると普及がすすんでいませんが、オートバイは12.5%増となっています。ベトナム人の消費傾向、金銭感覚で自動車がオートバイになっているのではなくて、ベトナムの道路事情が関係しています。道路事情が悪い上に、人口が多いので、自動車は、利便性が値段の割に高くないと考えているようです。オートバイで、移動した方が早いというわけです。

テレビについては、約100%で、ほとんどの家庭にあって、まだ、エアコンは50%ですが、自動車の所有が少ないのがベトナムの特徴です。テレビ以外では、日本に比べて、購入がすすんでいないのがわかります。

地域別のベトナム人の金銭感覚

ベトナムは、南北に細長い国なので、場所によって気候が違うために、地域によって金銭感覚が違ってきます。

  • 北部

ハノイなどのベトナム北部では、貯蓄をする人が他の地区に比べて多い傾向にあります。家の購入費用や子供の教育費用などです。

  • 南部

ホーチミンなどの南部では、気候が温暖で、野菜や果物などの食べ物が豊富にある地域です。食べ物に困ることは、あまりないので、ほかの南国と同じように、給与をもらったら、すぐに使う傾向があります。

  • 中部

ベトナムの中部方面には、漁港が多くあるので、魚介類が豊富です。南部と同じように貯金をする習慣はあまりありません。

ベトナム人女性は無駄遣いしない

ベトナムは男性中心の社会ですが、家庭においては、女性が権限を持っています。ベトナム女性は、家族への愛情が強く、家族優先です。女性は、男性に比べて金銭感覚はきびしくて、無駄遣いをすることが少ないですが、家族の健康や子供の教育については、十分にお金を使う傾向があります。

テトのための出費は惜しまない

ベトナムの休日で、一番有名な旧正月にあたるテトの期間中は、親せきが集まり、宴会をして、テト前には、家族で買い物に行って、大量の食材やお酒などを買います。田舎に帰る時の手土産を買います。貯金は、テトのお金を貯めることも多いとされています。ベトナム人は、テトの時期が来ると、お財布のひもを緩めます。