片親・親が離婚した男性の結婚は不利?反対されたときの向き合い方
「片親だと結婚で不利になるのでは」「親が離婚していることを、相手の家族にどう思われるだろう」。結婚を考え始めたときに、そんな不安を感じる方もいるかもしれません。
結論から言えば、片親で育ったことや親が離婚したことは、結婚相手として劣る理由にはなりません。片親の結婚で大切なのは、生まれ育ちではなく、自分の家族の今後をどう考えているかを相手に伝えられることです。
この記事は、まだお相手がいない独身の日本人男性に向けて書いています。片親の家庭で育った方や、親が離婚した方に向けて、相手への伝え方と、反対されたときの向き合い方をまとめました。
書き手は、ベトナム・ホーチミンに常駐するアオザイブライダルの仲人です。日本人とベトナム人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の婚活をお手伝いしています。
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結論|片親かどうかより「家族の今後の考え」が伝わるか
片親や親の離婚は結婚相手としての価値を下げるものではなく、大切なのは自分の家族の今後を相手に説明できることです。片親で育ったかどうかは、本人が選んだことではありません。親が離婚した理由も、子どもだった本人に責任があるわけではありません。
一方で、結婚は二人だけでなく、それぞれの家族とも関わりが生まれます。相手や相手の家族が知りたいのは、過去の家庭環境そのものより、結婚した後の暮らしがどうなるかです。
たとえば、一人で暮らす親の老後をどう考えているか、離れて暮らす親とはどんな関係か、といった点です。答えを用意しておけば、必要以上に構える理由は少なくなります。
統計で見るひとり親世帯|母子・父子あわせて約134万世帯
国の調査では、2021年の母子世帯は119.5万世帯、父子世帯は14.9万世帯で、ひとり親の家庭は珍しい存在ではありません。厚生労働省の「全国ひとり親世帯等調査」は、おおむね5年ごとに母子世帯と父子世帯の暮らしを調べています。最新の令和3年度調査(2021年11月1日時点)の主な結果は次のとおりです。
| 項目 | 母子世帯 | 父子世帯 |
|---|---|---|
| 世帯数(推計) | 119.5万世帯 | 14.9万世帯 |
| ひとり親になった理由:離婚 | 79.5% | 69.7% |
| ひとり親になった理由:死別 | 5.3% | 21.3% |
母子世帯と父子世帯を合わせると、約134万世帯になります。ひとり親になった理由は離婚が中心ですが、父子世帯では死別も2割を超えています。
表の数字は、20歳未満の未婚の子どもを、母または父が育てている世帯の数です。すでに大人になった「片親育ち」の人の数を表すものではない点に注意してください。
離婚は1年に約18万組
厚生労働省の人口動態統計によると、2025年の離婚件数は17万9073組でした。前年の18万5904組からは減っていますが、親の離婚を経験する子どもは毎年生まれています。
ひとり親の家庭で育った人や、親の離婚を経験した人は、身近にいて当たり前の存在です。片親であることを、隠すべき事情のように考えなくて大丈夫です。
相手や相手の家族が気にしやすい3つの点
相手の家族が片親について気にしやすいのは、親の老後、挨拶や結婚式の段取り、漠然としたイメージの3つです。3つのうち、前の2つは暮らしや段取りの話で、準備をすれば答えられます。3つ目のイメージは、本人の努力だけでは変えにくいものです。
①ひとり親の老後をどう支えるか
親が一人で暮らしている場合、将来の介護や同居をどう考えているかを気にする家族もいます。きょうだいがいるか、親の住まいはどこか、といった点も関わります。
一人っ子で片親という方は、役割が一人に集まりやすい点で、一人っ子の婚活とも重なります。親の老後の考え方は、一人っ子男性は婚活で不利?親の老後・実家の話し方と準備で詳しく整理しています。
②挨拶や結婚式に、どちらの親をどう招くか
両家の顔合わせや結婚式では、どちらの親が出席するかを決める場面があります。親が離婚している場合、離れて暮らす親を招くかどうかも、本人が判断することになります。
相手の家族にとっては、当日の段取りを知りたいだけという場合もあります。どうしたいかを先に決めておくと、話し合いがスムーズになります。
③根拠のないイメージで判断されることもある
相手の家族の中には、「片親だから」という漠然としたイメージで心配する人もいます。ただ、相手の家族は、あなた自身のことをまだよく知りません。
イメージを言葉で否定しようとするより、会って話す回数を重ねるほうが伝わりやすくなります。人柄や仕事への姿勢を知ってもらうことが、何よりの説明になります。
片親であることを相手にいつ・どう伝えるか
片親であることは、交際が深まり結婚を意識した段階で、相手の家族に会う前に自分の言葉で伝えるのが基本です。出会ってすぐの段階で、家族の事情を詳しく話す必要はありません。一方で、相手の家族に会う直前まで黙っていると、相手が自分の家族に説明できず困ってしまいます。
伝えるタイミングの目安
伝えるタイミングは、関係の進み方に合わせて考えると決めやすくなります。
- 出会ったばかりの段階:聞かれたら「母と二人で暮らしてきました」など事実を短く答える
- 交際が深まった段階:親との関係や、親の今の暮らしを自分から話す
- 結婚を意識した段階:親の今後についての考えを伝え、相手の希望も聞く
- 相手の家族に会う前:相手が家族に説明しやすいよう、伝え方を二人で相談する
段階を分けると、一度にすべてを話そうとして重くなるのを防げます。相手から質問されたときに、正直に答える姿勢が何より大切です。
相手に伝えるときの例文
伝えるときは、事実・今の関係・今後の考えの3つをそろえると、相手が受け止めやすくなります。次の例文は、ご自身の状況に合わせて言い換えてください。
母子家庭で育った場合の例です。「小学生のときに両親が離婚して、母が一人で育ててくれました。母とは今も仲が良く、月に1回くらい実家に帰っています。母の老後のことは、結婚する相手とも一緒に考えたいと思っています。」
親の離婚後、離れて暮らす親がいる場合の例です。「両親は離婚していて、父とは今はほとんど連絡を取っていません。結婚式に父を呼ぶかは、まだ決めていませんが、決めるときはあなたの考えも聞きたいです。」
例文に共通するのは、親を悪く言わず、自分を卑下もしない点です。「片親でごめん」のように謝る必要はありません。
相手の家族への伝え方は相手と相談する
相手の家族にどう伝えるかは、相手と二人で決めましょう。相手の家族のことは、相手がいちばんよく知っています。
「ご両親には、どのタイミングで伝えるのがよさそう?」と相手に聞くだけでも、二人で進めている安心感が生まれます。
家族のことを伝える段階で迷ったときは、仲人に相談しながら進める方法もあります。
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相手の家族に結婚を反対されたときの向き合い方
相手の家族に反対されたときは、反対の理由を相手を通して確かめ、二人で方針を決めてから、時間をかけて会う機会を重ねることが大切です。反対されると、否定されたように感じてつらいものです。ただ、反対の言葉は、娘を心配する気持ちから出ている場合もあります。
向き合うための4つの順番
反対されたときは、次の順番で進めると、感情的なぶつかり合いを避けやすくなります。
- 反対の理由を、相手を通して具体的に聞く
- 理由が暮らしの話なら、二人で答えを考えて伝える
- 理由がイメージの話なら、会う回数を重ねて人柄を知ってもらう
- 期限を決めず、相手の家族の気持ちが落ち着くのを待つ
1つ目の理由確認が最も大切です。「片親だから」という言葉の奥に、「親の介護を娘が背負うのでは」という具体的な心配が隠れていることもあります。
具体的な心配が分かれば、「母の介護は、公的な支援も使いながら私が中心になって考えます」のように答えられます。答えられる心配から一つずつ解いていきましょう。
してはいけないこと
反対されたときに避けたい行動もあります。
- 相手の家族の言葉に、その場で感情的に反論する
- 相手に「自分の親を説得してこい」と板挟みを押しつける
- 自分の親や育った家庭を、必要以上に悪く言って謝る
- 相手の家族に知らせないまま、二人だけで話を進める
相手の家族との関係は、結婚した後も長く続きます。一時的に押し切っても、その後の付き合いが難しくなることがあります。
二人の意思を確かめ合う
反対が長引くと、相手も自分の家族との間で悩みます。相手を責めず、「二人はどうしたいか」を定期的に確かめ合いましょう。
反対の理由が片親ではなく国際結婚の場合は、向き合い方が少し変わります。日本の親に反対されたときの考え方は、ベトナム人との国際結婚を親に反対されたらで理由別にまとめています。
自分の親(ひとり親)の今後を話し合っておく
婚活を始める前に、ひとり親である自分の親と、老後の暮らし・同居・お金の考え方を話し合っておくと、相手の質問に落ち着いて答えられます。相手の家族の心配に答えるには、まず自分の親の考えを知っておく必要があります。親が元気なうちに、話しやすい話題から聞いてみましょう。
親と話しておきたい3つのこと
ひとり親と話しておきたいのは、次の3つです。
| 話題 | 確かめておくこと |
|---|---|
| 老後の住まい | 今の家に住み続けたいか、将来の同居を望むか |
| 介護 | 介護が必要になったとき、どんな支援を使いたいか |
| お金 | 年金や貯蓄で暮らせる見通しか、援助が必要か |
表の3つは、相手の家族が気にしやすい点とも重なります。親の考えを知っておけば、「母は今の家で暮らしたいと話しています」のように具体的に答えられます。
結婚を親に報告するときの配慮
ひとり親の場合、子どもの結婚で親が寂しさを感じることもあります。結婚相手が決まったら、早めに親に紹介し、結婚後も関係が続くことを伝えましょう。
仲人としては、親と相手のどちらか一方の気持ちだけを優先せず、両方に早めに話すことをおすすめしています。結婚そのものへの不安を整理したい方は、結婚が不安・怖い男性へも参考にしてください。
国際結婚という選択肢と当相談所での進め方
結婚相手の探し方は一つではなく、国際結婚相談所でベトナム人女性と出会う方法も選択肢の一つです。当相談所では、入会時に本人確認書類と収入証明書類を確認しています。家族の事情は、交際が深まる中でご自身の言葉で伝えていけば十分です。
親との同居を許容する女性会員の割合
当相談所の女性会員では、お相手の親との同居を許容すると登録した方が50.6%でした(母数1,595名・2026年9月5日時点)。ひとり親の老後に同居を考えている方にとって、参考になる数字です。
ただし、数字は登録値の集計で、紹介できる人数や結婚を保証するものではありません。同居の考え方は一人ひとり違うため、交際の中で必ず確かめてください。
仲人が間に入って気持ちを確かめる
当相談所のお見合いは、対面で約1時間、オンラインで約40分です。オンラインのお見合いには、仲人が司会・通訳として同席します。
お見合い中は連絡先を交換せず、終了後に仲人が双方の意思を確認します。おふたりとも希望した場合に連絡先を交換し、交際が始まります。
結婚相談所で外国人女性と出会う方法の違いは、結婚相談所で外国人女性と出会うにはで比べています。
片親・親の離婚と結婚のよくある質問
片親で育った方や親が離婚した方から寄せられやすい、結婚についての質問にお答えします。片親であることは、婚活のプロフィールに書くべきですか?
最初から書く必要はありません。交際が深まり、結婚を意識した段階で自分の言葉で伝えれば十分です。ただし、相手から聞かれたときは、事実を正直に答えましょう。
親が離婚していると、自分も離婚しやすいのですか?
親の離婚が子どもの離婚を決めるわけではありません。不安がある方は、結婚前に相手とお金や家事、けんかしたときの話し合い方などを確かめておくと安心です。
離れて暮らす親を、結婚式に呼ぶべきですか?
決まった正解はありません。ご自身の気持ちと親との今の関係をもとに、相手と相談して決めましょう。相手の家族には、決まった内容を事前に伝えておくと段取りが進めやすくなります。
相手の家族にどうしても理解してもらえないときは?
相手と二人の意思を確かめたうえで、時間をかけて会う機会を重ねましょう。時間をかけても難しい場合は、二人で今後をどうするか話し合うことになります。一人で抱え込まず、信頼できる第三者に相談するのも一つの方法です。
まとめ:片親の結婚は、家族の今後を伝える準備から
片親や親の離婚は結婚相手としての価値を下げるものではなく、家族の今後を自分の言葉で伝える準備が結婚への近道です。- 2021年の母子世帯は119.5万世帯、父子世帯は14.9万世帯で、ひとり親の家庭は珍しくありません
- 片親であることは、結婚を意識した段階で、相手の家族に会う前に伝えるのが基本です
- 相手の家族に反対されたら、理由を相手を通して確かめ、二人で方針を決めます
- 婚活の前に、自分の親と老後の住まい・介護・お金を話し合っておきましょう
片親で育ったことは、あなたが家族と向き合ってきた歴史でもあります。引け目に感じず、これからの家族の形を相手と一緒に考えていきましょう。
家族のことも含めて結婚を考えたい方は、LINEで気軽に質問してみませんか。
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参考
公的資料と当相談所の公開情報を2026年10月19日に確認しました。サービスの内容や料金は、お申し込み前に最新の案内でご確認ください。
Supervisor
この記事の監修者
安仲 圭大(アオザイブライダル代表)
2021年よりベトナム・ホーチミン在住。現地で貿易を行う商社と不動産販売会社を経営し、ベトナム人仲人と日本人仲人の2名体制で、日本人男性とベトナム人女性の国際結婚をサポートしている。
執筆協力:Pham Thi Thanh An(シニアカウンセラー)
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