ベトナムでの結婚式
ホーチミンやハノイなどの都心部のエリアでは、多くの場合、大きなレストランやホテル（リゾートホテル）で披露宴（飲み会スタイル）を行い、親族や友人、会社の人が参加します。
ベトナムの結婚式は日本の結婚式と比較すれば、規模の大きな披露宴などが多くなります。普通の日本での結婚式の出席者は70人ほどになりますが、ベトナムでは500～1,000人くらいが参加することも稀ではありません。
ヨーロッパでは「6月の花嫁は幸せになれる」と言われていて、日本でも「ジューンブライド」という言葉が浸透していますが、ベトナムでは雨季ではない9月～3月に結婚式を挙げるのが多くなっています。ほかのアジアの国もその傾向があります。
結婚式費用
ベトナムでの結婚費用は、概算としては、100万円程度で、準備期間は約１ヶ月程度とのことです。日本では、50名程度で200万円～300万円ですから、人数が多い割にはベトナムは「割安」とも言えます。婚約式・結婚式・披露宴すべてで、約100万円程度で式を挙げることができます。披露宴のみの場合は、100人規模で約20万円ほどが相場となっています。
参列者の一人のご祝儀は、約1,500円～約3,000程度円ですが、親族からも別に、ご祝儀をもらうことができるので、費用と相殺して、結婚式をしても、赤字にはならないことが多いとされています。
ウェデングドレス
ウェデングドレスは、レンタルするか、もしくは購入するか、オーダーメイドのものを選びます。高いレンタルドレスでも5万円程度で、持ち込み料金がかかることもないとのことです。ウェデングドレスは、購入する人も多いとのことでした。
ウェディングフォト
ベトナム人女性は、写真を撮るのが大好きです。デートの時も写真を撮りたがる人が多くいます。ですから、ベトナム人にとってウェディングの写真撮影はとても大事になります。撮影会社などと撮影場所、撮影日、事前に相談して、撮影に行きます。撮影場所への移動も費用に入っていることが多いようです。費用の相場は約4万円～10万円くらい（写真撮影・データ量・アルバム込み）です。これも日本に比べて安いです。
ベトナムでは、大きなウェディングフォトを寝室に飾ると新婚生活がうまくいくとされています。お互い、男性も女性も相手の家にも飾ります。なお、ベトナムのウェディングフォトは、観光地の景色が綺麗なところで撮影を行うこともよくあります。専属カメラマンを1～2日間雇って、写真撮影をします。
ご祝儀
日本の場合、友達・同僚なら3万円が一般的な相場となっていますが、ベトナムの場合、日本ほど明確な相場がありません。親族や家族との関係が近いほど金額が上がっていき、結婚式の規模によっても異なってくると言われています。目安としては、次のとおりとなります。
- 友達：500円～1,000円程度
- 親友：1,250円程度
- 親戚：2,500円程度
- 近い親族：2,500円以上
ベトナムにもご祝儀の習慣はありますが、正確な金額は決まっていないようです。上記のとおり500,000VND（約2,500円）程度あれば、十分だと思います。とはいうものの、もちろん立場や本人との関係によって、異なりますので、一緒に行く友人や周囲の経験者に相談して、ご祝儀額を決定すればよいと思います。なお、ご祝儀を包むときは、招待状が入っていた封筒から招待状を抜いて、空になった封筒に上記のお金を入れて、会場に設置してある箱に入れます。日本のようにご祝儀袋を用意する必要はないようで、結婚式会場の入口に準備されている封筒とペンを使って、その場でお金を入れご祝儀ポストに入れることもあります。
都会と地方の結婚式
ベトナムの結婚式の場合、都会と地方の結婚式では、かなり違う場合があります。地域によって、結婚式の日程や内容は異なる場合があります。
地方（田舎）の場合、２日～３日間かけて「結婚式（新婦歓迎式）」と「披露宴（パーティー）」を行うことが主流です。ハノイやホーチミンなど都市部では、1日で終わらせることが多いようです。「結婚式（新婦歓迎式）」と「披露宴（パーティー）」を1日で行ってしまいます。
その地域や家族の考え、花嫁花婿の好みによっても変わってきますが、一般的に地方の結婚式は伝統的に行うため期間が長い場合が多くなります。当然、その分、費用も地方の方がかかることになります。
ベトナムでの国際結婚
ベトナム人女性との国際結婚の場合、相手が国籍の違う段階で、ベトナムで挙式をする人もいます。特に、リゾート地、ダナンなどのリゾート地が人気あります。ベトナムで結婚式はして、日本で婚姻届けを提出して、配偶者として、日本国籍、戸籍を取得するというパターンが多いようです。
